最近日本ではコオロギ食が話題ですが、タイではふつうに昆虫食があるしバンコクでも食用の昆虫がそこら中に売られています。サクッとスナック感覚で食べたりご飯のおかずにしたりお酒のつまみにしたりといった感じで食べられているタイの昆虫ですが、せっかくタイにきたのなら食べてみたいという方もいると思います。
タイに住んでいる日本人はわざわざ自分で昆虫を買って食べようという方はあまりいないでしょうが、僕の場合はタイ人奥さんが屋台で昆虫を買ったり調理したりするので一緒にちょこちょこ食べています。
そこで、タイではどんな昆虫が売られているかやバンコクのどこで買えるか、お値段はいくらか、食べてみたらどんな感じなのかを説明します。ちなみにこの記事で紹介している場所以外でもタイではローカルな屋台群にいけばだいたい昆虫食屋台があります。
日本でもイナゴなどの虫を食べる事がありますが、昆虫食の種類がたっぷりあるタイ。興味がある方は参考にしてください。
昆虫食のお値段
昆虫食のお値段ですが、屋台で売られているものは20~30バーツになります。食べたい昆虫を選ぶと店員さんがビニール袋やコップに昆虫をドサッと入れてくれます。
また、スーパーなどでパッケージされて冷凍で売られている昆虫は少々高く、安い虫でも160バーツ、高いと700バーツほどしますが、一袋にたっぷり虫が入っています。
昆虫食の種類と売っている場所
こちらはどの昆虫食屋台でも見かける幼虫です。蚕や蛾の幼虫が売られているようですが、僕は判別がつきません。ただ、細い幼虫や太い幼虫などがいて、それぞれ違う虫の幼虫なんだなという事がわかります。
どの幼虫も食べると歯でかみ切ったときにプチっとなって中から汁が湧いてきます。僕的に幼虫が虫の中では一番おすすめです。
昆虫食の屋台がある場所その1ですが、ナイトマーケットに行けばあります。確実にあるのはインディーマーケットです。インディーマーケットについてはこちら。
こちらはタガメです。そこそこの大きさで食べ応えばっちり。足や羽をむしって胴体だけを食べる人もいますが、むしるのがめんどくさかったら全部丸ごと食べてもOKです。
バンコクにある昆虫食屋台の場所その2ですが、スリウォン通りのゴーゴーバー、ピンクパンサー前あたりにあります。BTSサラデーン駅から出てタニヤ通をまっすぐ進むとスリウォン通りになります。スリウォンをパッポン通り方面に進むとピンクパンサーがあります。
ピンクパンサーの場所などについてはこちら。
こちらはバッタになります。成虫系は香ばしい味つけがされていて、油でサクサクに揚げられています。長野名物のイナゴを食べた事がある方は食べ比べてみるのもいいかもしれません。そこそこデカいので、バッタも足を取って胴体部だけを食べる人もいますが、丸ごと全部食べてもOKです。
ちなみに東京で美味しいイナゴを食べたい時は高円寺にあるちゃばしら食堂がおすすめです。ちゃばしらのイナゴのから揚げコンソメ味はスナック感覚で食べれて、大人も子供も美味しく食べれます。
飽食のこの時代にわざわざイナゴを食べる意味がわからんキモイ!!と思っていた僕がちゃばしらのイナゴのおかげで虫のおいしさを知り、結果タイでも抵抗なく虫を食べれてます。ちゃばしら食堂についてはこちら。
こちらはコオロギです。バッタのようにカラっと揚げられていて、香ばしい味付けがされています。味もバッタと似たような感じです。わざわざ粉にせず揚げコオロギにした方が食べ応えもあるし、コオロギの味をしっかりと堪能できます。
バンコクにある昆虫食屋台の場所その3ですが、チャトチャックマーケットにあります。週末だけしか開催されない巨大マーケットですが、チャトチャックに行った際に昆虫食も気になったらぜひ試してみてください。
こちらはサソリです。硬めの殻の中にある身はエビっぽさを感じさせます。お値段は100バーツくらいで、高級昆虫食です。
僕はサソリを食べると殻が歯と歯の隙間に挟まってなかなかとれない、というめんどくさい事態によく陥ってしまいます。
サソリはカオサン通りやバンコクの中華街、ヤワラートにある巨大な炎で調理するタイ料理店のFikeawの向い側にある屋台で売られています。Fikeawの場所などはこちら。
また、サソリはアジアンティークなどの観光地でも売られています。タイ国内の観光地やカンボジアのシェムリアップでもそうでしたが、観光地で売られているサソリの多くは写真を撮ると撮影代がかかります。買いもしないのに写真を撮るだけでの観光客達はお店にとってウザいだけなので、撮影料が発生するのは仕方ないのでしょう。アジアンティークについてはこちら。
こちらはタイ料理レストランのZaab Eliで食べれるハチの巣の料理です。ハチの巣焼きのバナナの葉包みといった感じの料理ですが、落花生の薄皮を巨大にしたような食感で味は普通においしいです。
タイのローカルマーケットで売られているハチミツはハチの巣付きが多いですが、その中にたまに蜂もまぎれています。ハチミツ屋さんで売られているハチの巣や蜂は食用なのかはわかりませんが、ハチミツ自体は普通に美味しいです。
こちらもZaab Eliで食べられる蟻の卵サラダです。
よくよく見ると孵化したての蟻もいたりします。タイ料理のラープのような味で、ご飯に乗せて食べるとすごくおいしいです。
タイ料理レストランのZaab Eliはバンコクのモール内に数店舗出店しているので、グーグルマップなどで検索すれば最寄りのZaab Eliを探せます。ちなみにZaab Eliは虫を使っていない普通のタイ料理も美味しいです。
Zaab Eliについてはこちら。
こちらはバンコクの業務スーパー、マクロの冷凍食品コーナーで売られている虫です。こちらの虫は露店で売られている虫よりも体液が濃厚でたっぷり入っています。
奥さんがたまに買ってくるのですが、フライパンに油をひいてサッと炒めて醤油系の味付けをするだけで美味しく食べれます。おかずにもなるし、お酒のつまみにもなります。
こちらは奥さんの手作りのマクロで買った幼虫とキノコ炒めです。お肉代わりの虫なのでしょう。僕は辛いのが食べれないので唐辛子抜きで作ってくれましたが、エスニック感満載でタイ料理が好きな人だったら大好物な味でしょう。
冷凍虫が売っているマクロについてはこちら。
こちらは昆虫ではないですが、カエルのスープ。タイでもカエル食は珍しいし、カエル食キモっ!!ていうタイ人も多いでしょう。近所の屋台群の肉屋にカエルが売っていたので奥さんがカエルスープを作りました。このカエルは身が少ししかないですが、卵がたっぷりです。
こちらは普通の納豆ご飯ですが、異臭を放つ腐った糸引き豆の方が昆虫食よりもキモいように僕は感じます。
昔マカオ人に『日本人は子供のころに栄養があるから納豆を食えって親に言われて、その習慣で食べ続けてるの?』と聞かれたので『No!美味しいから自らの意思で好んで食べてるんやで。栄養の事なんて考えた事もない!』と答えたらものすごくびっくりしていました。
虫を食う食わないは個人の自由ですが、納豆を美味しく食ってるくせに昆虫食がキモいと言っている人って、その人の考えが納豆並みに臭くてキモいと思わざるをえません。
こちらは納豆とカエルの卵丼。見た目は極上のキモさです。でも、納豆やがっつり脂が乗った二郎系など、見た目がキモい食べ物って美味しかったりします。カレーなんて見た目はうんこだし。
タイに来て、昆虫食が気になるという方は一度試してみるのも全然ありだと思います。以上タイの昆虫食についてでした。
数年おきに世界一美味しいと認定されるマッサマンカレーを食べれるおすすめのお店、クルア アロイ アロイについてはこちら。
タイにはあるけど日本にはないのは昆虫食屋さんだけではありません。日本では売られていない草を売っているお店について気になる方はこちら。
バンコクで一番人気のパッタイのレストラン、ティップ サマイについてはこちら。