海外居住者が年金に加入し、毎月年金を払うには年金任意加入の届け出を出さないといけません。
海外からでもネットと郵送で年金任意加入の届けを出す事は可能なのですが、その際にマイナンバーか年金番号が必要になります。
マイナンバーも年金番号も知らないという方は、住民票のある役所に問い合わせればマイナンバーが記載された住民票を海外の自宅まで郵送してもらう事ができます。
また、海外転出届を出したという方でも最後に住民票のあった役所に問い合わせれば、住民票を海外の自宅まで郵送してもらう事ができます。
僕は現在タイのバンコクに住んでいます。マイナンバーも年金番号も分からず、海外転出届も提出していた僕がどのようにして年金任意加入の届け出を出したかを説明します。
海外居住者でこれから年金を払っていきたいという方は参考にしてください。
年金任意加入の届け出を提出する流れ
マイナンバーも年金番号も分からない方が年金任意加入の届けを海外から提出するには、
①役所に問い合わせてマイナンバーが記載されている住民票を海外の自宅に郵送しても らう。
②日本年金機構のホームーページから書類をダウンロードして記入し、年金事務所に送る。
という流れになります。
自分の年金番号やマイナンバーがわかっている方は上の②だけで大丈夫です。
僕の場合は上記①②の全てを行い年金に加入したのですが、どのようにしたかを具体的に説明します。
海外から住民票を取り寄せる方法
海外からマイナンバーが記載された住民票を取り寄せる方法の説明をします。自分のマイナンバーや年金番号がわかるという方はここは飛ばして下さい。
住民票を取り寄せる際は以下のものを用意します。
・住民票の郵送申請用紙
・国際返信切手券(中野区の場合は住民票1通400円。住民票が1通ほしい場合は400円分の国際返信切手券)
・パスポートの写真が貼ってあるページのコピー
・返信用封筒(海外の自宅の住所を書いておく)
・海外の住所が書かれた免許証か保険証。なければ海外の自宅に届いた、住所と名前が記載されている公共料金の請求書など。
以上のものを封筒に入れて、役所に郵送します。
国際返信切手券を海外で買う方法や注意点についてはこちらに詳しく書いていて、どこの国でも買い方は同じです。
それぞれの役所により若干違ってくるかもしれないので、住民票を海外の自宅に取り寄せたい時はまずは役所に問い合わせてみるのが無難でしょう。
中野区の場合はホームページから住民票の郵送申請用紙をダウンロードする事ができます。
また、僕は住所が書かれた免許証や保険証は持っていないので、住所と名前が記載されている水道料金の請求書を送りました。
ただ、僕が住んでいるタイの場合、水道料金の明細に書かれている名前は僕の名前ではなく部屋のオーナーの名前です。
全てタイ語で書かれているため、どうせ役所の人が見たってわかんないだろうと思いオーナーの名前が書かれた請求書を送ったら、特につっこまれる事もなくOKでした。役所の仕事なんていい加減なものです。
郵送してしばらくたつと、役所から海外の自宅にマイナンバーが書かれた住民票が送られてきます。
これで自分のマイナンバーを把握する事ができます。
海外から年金任意加入の届け出を提出する
提出する年金事務所を調べる
年金任意加入の届け出は日本で最後に住んでいた住所を管轄している年金事務所に提出します。僕の場合は中野区の年金事務所に提出しました。
日本年金機構のホームページで各年金事務所の住所や電話番号を検索できます。検索ページはこちら↓
https://www.nenkin.go.jp/section/soudan/index.html
必要な書類のダウンロード
届け出を提出する年金事務所の住所がわかったら次は年金任意加入の届け出、【国民年金被保険者関係届書(申出書)】というPDFを日本年金機構のホームページからプリントアウトして記入します。
ちなみに僕は年金機構に電話をして、『ホームページを見ながら電話をしているのですが、どこからダウンロードすればいいのかを教えてください』と聞いても、『こっちは今パソコンがないからわからない』と、いろんな人に電話を変わられた末にやっとどこからダウンロードできるのかを知る事ができました。
散々待たされたし、職員のくせにどいつもこいつも知らないのかよ、という事でストレスが溜まりました。待たされている間も国際電話の料金は加算されていきます。
国民年金被保険者関係届書(申出書)をダウンロードできるページはこちらになります。
https://www.nenkin.go.jp/shinsei/kokunen/kokunen.files/01.pdf
また、国民年金被保険者関係届書(申出書)を記入する際に年金番号かマイナンバーが必要になります。
書類はもう一枚、支払い方法の書類も必要です。
支払いはクレジットカード払いか口座振替があります。支払い方法の書類は日本年金機構のホームページの【国民年金関係届書・申請書一覧】からダウンロードできます。そのページはこちらになります。
https://www.nenkin.go.jp/shinsei/kokunen/kokunen.html
クレジットカード払いにしたい僕は、上のURLのページ内にある【国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書】というのをプリントアウトして記入しました。
書類を郵送する
国民年金被保険者関係届書(申出書)と国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書、二枚を記入し封筒に入れ、年金事務所に送ります。
これで手続きはすべて完了。
封筒が年金事務所に届いたら、年金の支払いが始まります。
クレジットカードの明細から年金の支払いの確認ができます。これで年金任意加入はOK。
それにしても毎月16540円って、年金高すぎ。
海外移住者が年金などを払わないでいいようにするための手続き、海外転出届の手続き方法はこちら。
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