タイ・バンコクにいる旅行者・滞在者の移動手段として欠かせないのがタクシーになりますが、バンコクでは日本と違い悪徳タクシーがとても多い。
メーター不使用、違法改造メーターを使ったぼったくりなんて序の口のバンコクの悪徳タクシー達。
僕がバンコクに引っ越してから出会った悪徳タクシー達をまとめてみました。
ちなみに日本に比べたらバンコクは悪徳タクシーは多いですが、それでもメーターをきちんと使う礼儀正しい普通のタクシードライバーの方が悪徳タクシーよりは圧倒的に多いので、初めてのバンコク旅行を控えている方は心配しないでください。
安全にタクシーに乗る方法もお伝えします。
悪徳タクシーが多い理由
タイでは誰でも簡単にタクシードライバーになれます。
刑務所から出てきた人はまず仕事を探す事になりますが、タイでも出所後の人は就ける仕事が限られてしまいます。
そんな人達が簡単に就ける仕事がタクシードライバーです。
また、タクシー運転手じゃない人が友達のタクシードライバーからタクシーを借りて、お小遣い稼ぎの為に一日タクシーをやったりすることもあります。
マナー違反、モラル違反、犯罪に対しての抵抗が他の方に比べて低い方がタクシー運転手には多いので、ボッタくり行為などを平気で行うのでしょう。
日本に比べたらタイは悪徳タクシーは多いですがとはいえ、きちんとした常識、社会性、仕事に誇りを持ったタクシードライバーの方が圧倒的に多いです。
どんな世界でもそうですが、一部の悪い人達の行いのせいでその業界全てが悪いイメージを持たれてしまう事ってあります。
バンコクのタクシー業界もそんな感じなので、悪徳ドライバー達の一番の被害者はバンコクのまともなタクシードライバー達かもしれません。
悪徳タクシーともめるのは危険
悪徳タクシーに当たると腹が立つものですが、日本とは違い銃社会のタイ。
ムカついてもケンカをするのは危険です。
僕は何度か悪徳タクシーともめた事がありますが、その事をタイ人に話すと危ないと注意されます。
タイでは乗客がタクシードライバーに銃で撃たれたりナイフで刺されたりというような事件がたびたびあるそうです。
さらにタイ人はブチ切れて止まらなくなる、ジョジョの山岸由花子さんタイプの人が日本人よりも多いように感じます。
普段は穏やかでいつも一緒にいる仲のいい夫婦が路上で殴り合いのケンカをし、最後は倒れた奥さんに旦那さんがとどめの蹴りを入れていた、なんてのを見た事もあります。
ブチ切れやすい、切れたら止まらなくなる相手ともめて、その相手が銃をもっていたら命に係わる事態に陥るかもしれません。
僕が出会った悪徳タクシー達
以下、僕が出会った悪徳タクシー達をまとめてみました。
僕の憂さ晴らしでもあります。
乗車拒否をするタクシー
バンコクでは乗車拒否をされる事が日本に比べたら圧倒的に多いです。
渋滞がひどくなるラッシュアワーや雨が降っている時だと特に乗車拒否をされる率は高くなります。
15分で移動できる距離が渋滞していると1時間以上かかる事もあるで、せっかく渋滞を抜けたのにまた渋滞している道を通るハメになるのはドライバーにとってかなりのストレスになるのはわかりますが、こちらとしては乗車拒否される事がストレスになります。
渋滞が激しくなる雨の時。
土砂降りの雨の中やっとの事でタクシーを捕まえて目的地を告げても『ノー』と首を振られ、当然のように乗車拒否をされる事が何台も連続で続く事はよくある事です。
乗車拒否は日本人からするとかなりのストレスです。
タイでは乗車拒否をしたドライバーには罰金1000バーツと免停1か月の罰則があるのですが、大した抑止力にはなっていないように感じます。
乗車拒否をされたタイ人の反応を今まで何度も見てきましたが、怒っている人もいますが、仕方ないから次をさがそう、と乗車拒否は普通の事と受け入れている人の方が圧倒的に多いように感じます。
ちなみに僕が体験したナンバー1、バンコクのベスト乗車拒否ドライバーはこいつ、トンローの囲炉裏十番で食事をした帰りに乗ったタクシーです。
囲炉裏十番は駅から遠いので、食事後お店の人がタクシーを手配してくれました。
タクシーに乗るとすぐに雨が降ってきました。
家まで向かう途中、フジスーパーに寄ってもらい買い物をしたのですが、その間はタクシーに駐車場で待っていてもらいました。
買い物が終わりタクシーに乗ろうとしたら、ドライバーがタクシーの中に置いていた僕の荷物を持って外に出てきて、『これ以上はいきたくない』と言い始めました。
初めての途中乗車拒否。
ドライバーからしたら囲炉裏十番から当時僕が住んでいたサムヤーンまで行くのが嫌でたまらなかったのでしょう。
渋滞してそうだし遠いし雨も降ってきたし。
フジスーパーで僕が一度降りた事でドライバーからしたら乗車拒否できるタイミングができたのでしょうが、手配してもらったタクシーでの途中乗車拒否に唖然としました。
最終的にはフジスーパーまでの料金を全て小銭で払い、クソドライバーの写メをたくさん撮ってどしゃぶりの雨の中次のタクシーを探しましたが、なかなかひどい体験でした。
ひき逃げタクシー
僕は一度だけ軽いひき逃げをされた事があります。
行き先を伝えてタクシーに乗り、車は走り出しました。
メーターを使わないボッタくりタクシーは乗る前、行き先を告げてから値段を提示してきます。
しかしこのタクシーは乗って走り出してからボッタくり価格を提示してきました。
値段交渉なんてするつもりはなく、僕は『メーター、メーター。』とメーターを指さしてメーターを使うようにジェスチャーしました。
するとドライバーはメーターのボタンを押しました。
が、そのメーターには布がかぶせてあって料金が見えないようになっていました。
なんだか怪しいと思って布を取ってみると、すでにメーターの料金は80バーツ。
バンコクのタクシーの初乗り料金は35バーツです。
こんなタクシーには乗りたくないと思ったので、その場でタクシーを停めて降りる事にしました。
ただ、降りる際にタクシードライバーにストレスを与えてやろうと思い、片足は道路で片足はまだ車内という体勢で、車内にあるタクシー運転手の証明書を撮ろうとしました。
これは別のタクシーのドライバーの証明書ですが、タイのタクシーにも日本と同じように助手席にドライバーの名前と顔写真のついた証明書あります。
証明書にスマホを向けたらドライバーは写真を撮られてはまずいと思ったのでしょう、僕の半身はまだ車内でドアが開いたままの状態なのに、急発進していきました。
その際、タクシーのタイヤは僕の足を踏んづけて行きました。
その時僕と一緒にいた友達のタイ人は大激怒。
別のタクシーを捕まえて警察署に向かいました。
友達のタイ人は警察所で手続きをはじめましたが、タイ語がわからない僕はなんの事やらわかりません。
とりあえず渡された書類に言われるままサインをして、ひき逃げタクシーのナンバーが写っている写メを見せて警察署をでました。
後日ドライバーがどうなったのかは分かりませんが、ひき逃げされた件ではこの後警察から僕に連絡が来る事はありませんでした。
友達タイ人にもこの件で連絡が来る事はなかったそうです。
僕は日本にいた時5回ほど事故の交渉を相手弁護士や相手保険会社として、その全てで最初は嘘をつかれたものの最終的に100万円近くをゲットしましたが、法律も言葉もわからないタイでは何もできません。
日本だったらお金をゲットできる事案ですが、タイなので諦めました。
ちなみにタイでは被害事故にあっても日本のように保障が充実していないようで、事故に合わないように日本以上に気をつけるしかありません。
事故にあって怪我で入院したけど保険会社からお金をもらう事はなかったと言っていたタイ人もいました。
暴力タクシー
僕が出会った中でナンバーワンゴミドライバーは暴力タクシーです。
この時もタクシーに乗ろうとして普通に乗車拒否をされました。
何度も乗車拒否が続いたので、『あ~~~またかよ!!クソファック!!!』的な事をデカい声で叫び、また新たなタクシーが通るのを待っていました。
すると一人の男が僕に詰め寄ってきてタイ語で何やらまくし立ててきたのですが、タイ語が理解できない僕は相手が何を言っているのか、何を伝えようとしているのかが全く分かりません。
が、しばらくしてどうやらこの男は乗車拒否をしたドライバーで、僕の叫び声に反応して戻ってきたという事が分かってきました。
僕が男の感情を理解し始めた時、近くを歩いていた女性がこちらに寄ってきて、何やらタクシードライバーに怒鳴り始めました。
女性は僕をかばってくれたのでしょう。
すると、今度は僕そっちのけでタクシードライバーと女性が怒鳴り合いをはじめてしまいました。
怒鳴り合いはヒートアップ、するとドライバーは女性を突き飛ばし、女性は倒れ込んでしまいました。
さすがにドライバーのこの行為にはムカついたので、僕もドライバーの首を掴んで足をかけ、ドライバーを転ばしました。
するとドライバーはタクシーに戻ったのですが、トランクを開けて何やら物色しようとし始めました。
武器を取られてはまずい、と思った僕はタクシーまで走っていきそのままの勢いで飛び蹴りをしてトランクを閉めたのですが、そうこうしているうちに周りに人が集まってきました。
倒された女性もずっとドライバーに向かってなにやら叫んでいます。
そんな周りの状況からか、ドライバーはタクシーに乗って走り去っていきました。
路上で女性を突き飛ばすタクシードライバー、日本では考えられないゴミ度です。
ストーカー的バイタク
バイクタクシーでは嫌な思いをする事はありませんが、一度だけストーカー的ナンパをするバイタクに当たった事があります。
その日、僕はタイ人のお姉さんと食事に行くため、プロンポンで待ち合わせをしていました。
お姉さんと合流したのですがレストランまでは遠く、道路も大渋滞だったのでバイタクに乗って移動する事にしました。
一台のバイクに運転手、お姉さん、僕と三人乗りでお店まで行き、食事を満喫。
食事後もそのままお店でダラダラとお酒を飲んでいました。
すると店員さんが僕達のテーブルに来て何やらお姉さんと話し始めました。
どうやら先ほどのバイタクが、お姉さんはまだ出てこないのか?と店員さんに聞いてきたので店員さんはそれを確かめにきたようです。
僕はお姉さんに、あのドライバーは友達?ドライバーに何か用があるの?と聞きました。
するとお姉さんは『知らない、勝手にずっと私を待っているみたい。なんか怖い。』と言い、どんどん不安な表情になってきました。
ドライバーはお姉さんの事がタイプだから勝手に待っているようです。
恐怖を感じたお姉さん、帰りは別の出口から出てグラブタクシーを呼んでお姉さんは帰っていきました。
グラブタクシーでのトラブル
ボッタくりを避けるためと言葉の壁の心配がいらないので、僕は基本タクシーを使う時はグラブタクシーを使っています。
が、グラブタクシーでも一度だけトラブルがありました。
自宅までグラブタクシーを呼んでドンムアン空港まで行こうとした時の事です。
グラブが来てタクシーに乗り、早起きした僕は車内で眠ります。
そして到着、タクシーを降りようとすると着いた場所はドンムアン空港ではなくスワンナプーム空港でした。
運転手はグラブ内で目的地はドンムアン空港だと確認したはずですが、脳内で【ドンムアン空港→空港→スワンナプーム空港】という勘違いが発生してしまったのでしょう。
運転手に悪意はないし仕方ないので、目的地はドンムアンだとグラブの画面を見せて伝え、スワンナプームからドンムアンへ再度向かいます。
しかし、ドライバーに謝罪の言葉はなし。
ひとまずグーグル翻訳で『飛行機に乗れなかったらお金の責任はとってもらいます』と伝えるとドライバーは興奮しだし、電話をかけ大声で話しはじめました。
電話をかけた先はグラブのサービスセンター的な所で、ドライバーは電話を僕に渡しました。
僕がグラブのサービスセンターの人と話す事となったのですが、相手は全て英語。
相手の話はほとんど理解できませんでしたがそれでも『僕がドライバーに対してスワンナプーム空港へ行ってくれと頼んだから、ドライバーはスワンナプーム空港へ行った。とドライバーは言っている』というような事をグラブの人は話してきました。
しかしドライバーはタイ語しか話せません。
行き先はグラブアプリ内で指定しているし、タイ語が分からない僕はドライバーとは何も話していません。
が、そんなことを英語で伝える事はできないので、『僕はタイ語も英語も話せない』と英語で伝え、電話をドライバーに渡しました。
そしてまたドライバーはグラブの人と話し始めたのですが、興奮はおさまらずものすごいデカい声で話続けています。
多分ドライバーは延々と自分は悪くない、悪いのは客だ、と言い訳を言い続けていたのでしょうが、グラブの人はグラブアプリの性質上行き先を間違えたのはタクシードライバーのせいだという事はわかっています。
なのでグラブの人はドライバーの話を受け入れる事はできなかったのでしょう。
それでもドライバーは自分の非を認めずに延々とデカい声で言い訳をし続ける。
謝らない・自分の非を認めずに言い訳をする、こういうタイ人って日本人よりもたくさんいるし、そういうタイ人にゲンナリした事があるのはタイ在住日本人あるあるではないでしょうか。
話すというよりは怒鳴るの方が近い話し声を後部座席でずっと聞かされるハメになっている僕はどんどんストレスが溜まってきました。
後部座席で10分近く怒鳴り声を聞いていた僕は我慢の限界がきたので、日本語で『うるせー!!もう電話を切れ!!あとでかけろ!!!』と怒鳴り、ドライバーの電話をとって電話を切りました。
ここまでさせるなんて本当に迷惑なドライバーです。
結局時間ギリギリに飛行機には乗れたのですが、当然ドライバーには自宅からドンムアン空港までのアプリに表示されている料金しか払っていません。
タイに来て二年近く、タクシーでは嫌な思いをする事が多々あります。
タイでタクシー利用をする方は悪徳クソタクシーには十分注意しましょう。
バンコクでタクシーに乗る方法と悪徳タクシーを回避する方法はこちら。
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