バンコクの都心から日帰りで行けるバーンガジャオは緑豊かな人工島でバンコクの肺とも呼ばれています。バンコクの汚れた空気をバーンガジャオの木々が浄化してくれたり、上空からみると肺のような形をしているのでバンコクの肺とも呼ばれています。
都会の生活に疲れた時に癒しを求めに行きたい、サイクリングで気持ちよく運動したい、綺麗な自然を楽しみたい、という目的の人が訪れるバーンガジャオはバンコク都心部からボートに乗って簡単に行けるので、バンコク在住者や旅行者に大人気のスポットです。
また、バンコクよりも若干物価が安いため、リーズナブルにオシャレなカフェやレストランを楽しむ事もできます。
僕の自宅からバーンガジャオまではバイクとボートで10分ほどで到着できるのでたまに行くのですが、大自然を楽しめてちょっとした観光気分も味わえるので毎回楽しい時間を過ごせます。そんなバーンガジャオを紹介するので、行ってみたいという方は参考にして下さい。
バーンガジャオの場所と行き方
バーンガジャオの場所
バーンガジャオはサムットプラカーン県にあり、バンコクからチャオプラヤ川を渡ればすぐの場所に位置しています。上記画像は僕が住んでいるサトーンの自宅の屋上から撮った写真ですが、すぐ近くにある緑だらけの場所がバーンガジャオになります。スクンビット方面からも、チャオプラヤー川を渡ればすぐの場所に位置しています。
利用する港やおすすめの施設の地図
バンコクからバーンガジャオへ行くにはボートを利用するのが一番楽な方法で、バンコク内にはバーンガジャオ行のボートが出る桟橋が三か所あります。陸路から行くにはラマ3世通りからラマ9世橋を越えて行くので、ほとんどの旅行者、居住者にとってものすごく手間と時間がかかる行き方になってしまいます。
バーンガジャオ行きのボートが出る桟橋やレンタル自転車屋さん、その他この記事で紹介している水上マーケット等、バーンガジャオのおすすめスポットは上記地図の黒ピンの場所になります。
バーンガジャオへの行き方
バーンガジャオへの行き方ですが、まず、僕の場合は自宅からバイクで5分ほどのサトーン桟橋を目指します。サトーン桟橋はグーグルマップに載っていなくタイ人の利用者もほとんどいないなかなかマニアックな桟橋です。
チャオプラヤ川に近づいてきたらものすごく細い道に入って行きます。バイクはこの細い道上に停めておく事ができます。
細い道を少し進むとサトーン桟橋になります。桟橋にいる人がボートの運転手で、この人にボート代を払います。バーンガジャオ行のボート代は一人20バーツになります。
サトーン桟橋から乗るボートはほとんどの場合他のお客さんはいません。お金を払ってボートに乗ったらすぐに出発です。
ボートに乗って5分ほどで到着。バーンガジャオに上陸します。
上陸地点の桟橋にはボートの運転手の電話番号が記載された紙が書かれています。サトーン桟橋に戻る際は電話をかけてボートに迎えに来てもらうのですが、タイ語で何かが記載されています。タイ語を読めないという方はグーグルレンズなどの画像翻訳アプリを使ってみましょう。
翻訳すると、曜日ごとに迎えに来てくれるボートの漕ぎ手が違うとの事です。戻る際は該当の曜日の漕ぎ手に電話をかけましょう。電話で言葉が通じるか不安だという方でも、漕ぎ手の人は反対の岸のサトーン桟橋にいます。電話をかければ察して来てくれます。
自転車をレンタルする
バーンガジャオに到着したらまずは自転車を借りに行きます。レンタル自転車屋は上陸地点のすぐ近くにありますが、サトーン桟橋から来た場合のみ上陸場所近くにレンタル自転車屋がありません。一番近くの自転車屋は上記地図のGreen Zone Coffee近くにあります。なので僕の場合はしばらく歩き、自転車屋に向かいます。
まずは上陸地点から続く水上に建つ民家の並んだ細い道を進んでいきます。道はほとんど一本道なので、地図を見ながら行けば迷う事はないでしょう。
細い道を進んでいくと Rat Rangsan 11と書かれた緑の看板のある車道にでます。車道に出たら左に行き、道なりに歩いて行きます。
しばらく歩くとレンタル自転車屋さんが見えてきます。
ノーマルママチャリから、後ろや前に子供を乗せる用の座席のある自転車、子供用の小さな自転車と、様々なタイプの自転車がたくさんあるので好きな自転車を選びましょう。
ただ、ここの自転車屋はほとんどが年季の入った自転車です。借りる前にしっかりと試乗してみた方がいいでしょう。僕はブレーキの全く効かない自転車とか、サドルが異常なほど硬くて座ってられない自転車を選んでしまった事があるのですが、そういう自転車を選ぶとせっかくのサイクリングタイムが苦痛の時間になってしまいます。もし不便な自転車を選んでしまったら、途中で別の自転車に変えてもらう事も可能です。
使いたい自転車を選んだら受付に行ってお金を払います。レンタル自転車の料金はどの店でも40~100バーツで、借りている時間や車種によって変わっていきます。
また、自転車を借りている間はデポジットとしてパスポートや免許証などの身分証明書を受付に預けておく事になります。グループ内に身分証を持っている人が誰もいなかったら自転車を借りる事ができないので注意しましょう。
サイクリングと観光スポット
シーナコーンクアンカン公園
シーナコーンクアンカン公園はバーンガジャオで一番メジャーなサイクリングスポットになります。サトーン桟橋から一番近いレンタル自転車屋の隣の道路に大きな門があります。門の先がシーナコーンクアンカン公園になります。
芝生や大きな池のあるシーナコーンクアンカン公園では、ピクニックに来ている人やサイクリング、バドミントンなどの運動をしている人がたくさんいます。
公園には小さな屋台群やカフェなどもあります。
屋台料理はバンコクよりも若干安め。こちらのタイ版オムライスは好きな具を好きなだけ入れる事ができてお値段は30バーツです。
また、公園内にはゴミ箱が設置されています。バンコク内のフードコートや屋台群とは違い、自分で出したゴミは自分で捨てましょう。
公園内にある巨大池にはお魚も多数います。時々魚に餌をあげている人もいます。
池の先には大きな森が広がっています。森の中にはサイクリングロードが続いていて、バードウォッチングタワーやカフェがあります。
森の中へ入り、たくさんの緑の中をサイクリング。
灼熱の地のバンコクですが、この日は1月のやや肌寒い日で曇り空が広がっている絶好のサイクリング日和。自転車をこいでいると感じる冷ための風がとても気持ちがいいです。
ちなきにサイクリングをたっぷりと快適に楽しみたいという方は、乾季で涼しい11月から2月あたりに行くのをお勧めします。暑い時期だと長時間サイクリングはかなりキツイです。
この日は日曜日、小さな子を連れた家族連れから外国人旅行者など、たくさんの人がサイクリングを楽しんでいます。
森の中には自然感満載のカフェがあり、一息ついている人達がいます。ちなみに森カフェの営業日は週末のみとなっています。
バードウォッチングタワーでは鳥だけでなく、塔の高さを利用して人間の写真を撮っている人も多数。
塔内には、塔から見れる鳥の解説がかかれたボードがあります。僕は塔の上から鳥を発見できたことはありませんが、塔からの眺めは緑いっぱいのものすごいジャングル。ジャングル感を存分に感じる事ができます。
街中をサイクリング
様々な観光スポットがあるバーンガジャオですが、坂道はなくバンコクのように道は混雑していないために自転車移動しやすいです。
田舎道を自転車でまったり走るのもなんだか癒されます。こんなにのどかな地にバンコクからすぐに行けるというのがすごくありがたい。
バーンナムプン 水上マーケット
バーンガジャオの人気スポットの一つがバーンナムプン 水上マーケットになります。地図を見ながらチャリをこいでいけば初めて行く人でも迷わずにたどり着けるでしょう。
緑の大きな看板があるので分かりやすいです。
マーケット内には食べ物や服、雑貨などの露店が数多くあります。また、タイ料理のローカルレストランもたくさんあります。レストランはどこもバンコクより若干安めです。
ただ、マーケットは終わる時間が早く16時くらいから店じまいにとりかかる店舗が増えてきます。マーケットをガッツリと堪能したいという方は早めに訪れておきましょう。
他のマーケットでは見た事がないお絵かき屋さんがあったりもします。日本発のキャラクターがほとんどを占めているのが日本人としてなんだか誇らしくもあります。しんちゃんは丸出しです。
闘魚博物館
闘魚博物館であるサイヤミーズ・ファイティング・フィッシュ・ギャラリー。シーナコーンクアンカン公園近くなので、公園でのサイクリングついでに寄ってみるという方も多いでしょう。
闘魚というとゴツい魚をイメージするかもしれませんが、実際にいるのは小さくてかわいい魚達です。魚を見ながら一息つける安らぎの場所となっています。
寺院
街中を走っていると度々寺院の入口をみかけます。こちらはマハー テーワーライ寺院の入口になります。
インパクト抜群の大きな象の像があるマハー テーワーライはバーンガジャオの街中をサイクリングしている人達で賑わっています。ほとんどの人が像の写真を撮ったり、像の前で記念写真を撮っています。
また、バーンガジャオ内はお寺などの施設周辺には自転車や車を停めておける駐車場があります。自分が乗っていた自転車がどれだったか忘れてしまい困っている人もいたりしますが、そうならないように自分の自転車は覚えておき、鍵がある場合はしっかりかけておきましょう。
カフェ・レストラン
バーンガジャオ内にはいい感じのカフェやレストランがたくさんありますが、イチオシのお店はThe Ozoneになります。
カフェとしてもレストランとしても利用できるThe Ozoneはジャングルの中にいるような雰囲気の中で大自然を満喫しながらお食事ができます。屋内席と屋外席がありますが、屋外席は小さな小屋がたくさんあり二人からでも小屋利用可能で贅沢にスペースを使えます。
寝っ転がれる巨大網もあります。サイクリングで疲れた時に網の上で寝っ転がって飲み食いし、ダラダラと休憩できるのはとても嬉しい。
The Ozoneについて詳しくはこちら。
宿泊施設
バーンガジャオ内には素敵なホテルがいくつもありますが、一番人気でおすすめのホテルはバンコク ツリー ハウスになります。
バーンガジャオの大自然の中でまったりと過ごす事ができるバンコク ツリー ハウにはカフェもあり、そのカフェも人気のカフェとなっています。
絶景を堪能できるホテルでは自転車の貸し出しもしているので、バーンガジャオの観光もしやすいです。
アゴダで適当な日を検索すると、大人二人で一泊約2500バーツです。やや高めのホテルですが、その分快適にまったりと自然を楽しめるホテルとなっています。
ホテルの予約はブッキングドットコムかアゴダを使うとお得です。僕は毎回二つのサイトで値段を比べて安い方で予約しています。下のリンク先から料金を調べたり、予約したりする事ができます。
agoda-バンコク ツリー ハウス (Bangkok Tree House)
まだブッキングドットコムのアカウントがない方はこちらから登録すると、1800円のキャッシュバックが付きます。
以上、バンコクの肺、バーンガジャオについてでした。
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