2024年2月24日はタイではマカブーチャ(万仏節)とよばれる仏教の日で、祝日となっています。
マカブーチャとは、仏陀がウェールワン寺院で説教をしていた時、事前の約束もなく偶然にも1250名の弟子が集まったという奇跡が起きた日です。
この日、タイでは朝から晩まで多くの人がお寺で参拝をし、徳を積みに行きます。
タイに来て初めてのマカブーチャ、僕はバンコクの中華街、ヤワラートにあるワット・トライミット(黄金仏寺院)で参拝してきたので、その様子を紹介します。
仏陀の元で奇跡が起きたこの日、僕は三日間外れなかった指輪を切断してもらうためにヤワラートの緊急病院へ行く事にしました。
病院へ行くまでの道すがら、いつもとはバンコクの様子がちがっていて、イベントも行われていました。
病院内でどうやらこの日はマカブーチャだという事を知った僕は、指輪切断後、ブラついてみる事にしました。
ちなみにタイではマカブーチャの日は祝日で禁酒日でもあるので、旅行者の方は注意してください。
禁酒日にお酒を買う方法はこちら。
マカブーチャ 街中の様子
僕の行った病院はバンコクの中華街、ヤワラートの通りにあります。
ヤワラートの通りにある広場では、太鼓のリズムに合わせて賑やかな音楽が奏でられ、その音楽に合わせて獅子舞のようなものが踊っていました。
広場にはそれを見る人達で、人垣ができています。
僕が病院へ向かっている時から獅子舞は踊っていました。
かなり長い時間踊っていたようですが、終わった瞬間に獅子舞係の人達は獅子舞を脱ぎだしました。
え??ここで脱ぐの?
と思ったのですが、獅子舞係の人達はやり切った満足気な表情を浮かべています。
するとなぜか獅子舞係の人や太鼓をたたいていた人達にごつい機材を抱えた人達が集まってきて、インタビューが始まりました。
これはなんだと思い、僕もひとまず近寄って写真を撮ります。
人垣は数歩離れた所にできたままで、なぜみんな距離をとっているのだろうと思って周りを見渡していたら、人垣の中で僕を見て爆笑している人がいました。
爆笑している人の所へ行き、なんでみんな距離をとっているのかを聞いたら、どうやらインタビューを受けている人達はタイの歌手グループで、ごつい機材を持っている人達はテレビや取材の人達のようです。
みなさんの仕事の邪魔をして、申し訳ない事をしてしまいました。
広場のすぐ近くにはワット・トライミット(黄金仏寺院)があります。
やっちゃった僕は下がった徳を戻すため、お寺で参拝をする事にしました。
ワット・トライミットでのマカブーチャ
マカブーチャなのでワット・トライミットにはたくさんの人が参拝に来ています。
ワット・トライミットには二つの建物があり、こちらの建物は参拝をする所です。
そしてこちらの神聖な雰囲気に包まれたお城のような建物には、700年前に作られた時価総額150億円以上ともいわれている仏像があります。
まずは参拝セットを購入します。
参拝セットはロウソク、線香、そしてお花となっています。
合掌した手のひらに挟む形で参拝セットを持ち、みんなが参拝している場所で一緒に正座をして参拝します。
参拝の方法は、仏像の前で正座をし合掌します。
その後合掌した手を開きながら地面につけます。
手と一緒に頭も床に着くぐらい下げます。
それを三回繰り返します。
日本でいう土下座のようなポーズです。
その後、建物の周りを三周まわります。
参拝セットは合掌した手のひらに挟んだままです。
三周まわったら、みんながロウソクなどを立てている所にいきます。
そこで、自分の参拝セットのロウソクと線香に火を点け、立てます。
お花は近くにみんなが置いている場所があるので、そこに置きます。
これで参拝は終了です。
ワット・トライミット 各階の紹介
次は時価総額150億円以上とも言われている神聖で煌びやかな仏像に参拝するためにこちらの建物にも行く事にします。
夕焼けの背景に浮かぶこの建物がとても神秘的で美しく、この風景をみるだけで神聖な気持ちになります。
この建物は4階まであり、4階に黄金の仏像があります。
ワット・トライミット2階 博物館
外の階段を上り二階へ行くと、パンフレットを配っています。
ゴールデン・ブッダと英語で書かれていますが、それ以外はタイ語なので何が書いてあるのかわかりません。
二階の入り口から中に入ってみます。
中に入ると雑貨やお菓子などが売られています。
二階はバンコクとチャイナタウンの発展についての博物館になっています。
外国人は博物館に入るには入場料を払わないといけません。
いくらか忘れましたが、100バーツほどだったと思います。
中に入るとたくさんの資料が壁に貼られています。
バンコクの歴史、そして中国人とバンコクの関わりに関しての資料のようです。
説明書きもたくさんあるのですが、すべてタイ語と中国語と英語で書かれているため、僕の英語力では半分も理解できませんでした。
昔のバンコクの街並みの様子と人々の暮らしを再現した人形がたくさん飾られています。
奈良歴史民俗博物館のように人形が動いたり、音楽が流れたりはしませんが、とてもリアルな作りになっていて、昔のバンコクでの人々の暮らしがよくわかります。
バンコクの屋台は古くからある庶民にとって重要な文化のようです。
最近バンコクでは安全のためだったり景観をよくするために、撤去されている屋台が増えてきています。
タイの素敵な文化の屋台、僕も大好きでよく利用しますがこれ以上撤去しないでもらいたいものです。
進んで行くと、バンコクを流れる巨大な川、チャオプラヤー川とともに発展していくバンコクの資料コーナーになります。
川を中心に発展していくのはどこの国でも同じなのですね。
昔のバンコクの写真、昔の日本と街並みや人がそっくりです。
さらに進んで行くと、近代化されていく時代のバンコクの中華街のコーナーになります。
部屋の中央には当時の街並みのミニチュア模型が展示されています。
当時の学校の様子の模型もあります。
校庭には卓球台。
中国の文化が入ってきている感がよくわかります。
こちらは当時のオペラ座の模型です。
ステージ上には3Dホログラムで当時のオペラ動画が流れています。
さらに進むと、さらに近代化され、発展してきたバンコクの中華街の様子の資料が展示されている部屋になります。
タイや中華街の発展に貢献した偉い人達の写真なのでしょうか。
子供を抱っこしたお父さんが写真の説明をしています。
面白そうなので僕も話を聞きたかったのですが、タイ語なので全く分かりません。
隣の部屋にもたくさんの写真があります。
部屋の中央には今でも全タイ国民にリスペクトされ、愛されているプミポン前国王の写真があります。
自分の足で様々な土地を回り、人と接してきたプミポン全国王。
明仁天皇と同じタイプの素敵な偉い人なんだな~って思います。
その先には今の中華街の写真や資料のあるコーナー。
本やネットでよく見る、観光地としても有名なバンコクのヤワラート通り、チャイナタウンの写真があります。
壁には今現在、チャイナタウンで食べられる食べ物やスイーツなどの資料があります。
部屋の中央にはタッチパネルがあります。
タッチパネルにはチャイナタウンのマップがあります。
マップのレストランをタッチすると、レストラン情報が詳しく表示されます。
ワット・トライミット3階 仏像の歴史の博物館
2階の博物館を堪能した後はまた外の階段に行き、3階に上ります。
3階には仏像の歴史に関しての博物館があります。
ただ、2階の博物館でお腹いっぱいの僕はここには入りませんでした。
今後行く事があれば追記します。
ワット・トライミット4階 黄金の仏像
階段を上り、最上階の4階へ行きます。
4階にはワット・トライミットへくる観光客のほとんどがお目当てにしている黄金の仏像があります。
4階に到着。
大きな鐘と、たくさんの小さな鐘が並んでいます。
みんな小さな鐘を全部鳴らしながら歩いていたので、僕も鐘を鳴らしながら歩きます。
4階のこちらに黄金の仏像があります。
ただ、4階からは履物は脱がないといけません。
屋外の場所でも靴やサンダルを履いていてはいけません。
靴置き場があるので、履物はそこに置きましょう。
また、4階では肌の露出が多い服装もNGになります。
ノースリーブやショートパンツはNGです。
僕は膝が隠れるくらいのハーフパンツだったのですが、それはOKでした。
履いていたサンダルを脱ぎ、黄金の仏像の間へ行きます。
人がたくさん出入りしています。
こちらが黄金の仏像です。
重さは5.5トンで時価総額は150億円以上。
見た目以上に重いようです。
ものすごい価値の仏像ですが、とても神聖な雰囲気を纏っています。
参拝に来ている人はお経を唱えたり、歌ったりしています。
僕も端っこに座り、参拝します。
係の人はお経が書かれた紙を配っているのでしょう。
みな、その紙を読みながらお経を唱えていますが、タイ語で書かれているために僕は全く読めません。
上を見ると、天井もとても立派です。
この美しい部屋の中で巨大で美しい仏像を参拝し、僕の徳が積まれた事を願います。
仏像の間から出て、外を見てみます。
相変わらずたくさんの人が参拝に来ています。
2月19日のこの日、日本ではスーパームーンの見れる日でした。
タイのこの神聖な日もとても綺麗な月を見る事ができましたが、僕のスマホのカメラでは綺麗さがいまいち伝らず、残念に思います。写真上部の光が月です。
ピカチュウや亀仙人、ミッキーやアイアンマンなど、神々の彫刻と共に様々なキャラクターの彫刻があり縁結びの寺院としても有名なワット・パリワートについてはこちら。
ヤワラートの屋台でタイ料理を食べるのにおすすめのFikeawについてはこちら。
バンコクの三大寺院についてはこちら。
ワット・ボウォンニウェートでマカブーチャの参拝をした時の記事はこちら。
ワット・トライミットの行き方 営業情報と地図
ワット・トライミットはMRTフアランポーン駅から徒歩10分ほどの場所、バンコクのチャイナタウン、ヤワラート通りにあります。
通常ワット・トライミットは17時で終わりますが、この日は19時過ぎでも入場可能でした。
住所(英語) 661 Charoen Krung Rd, Khwaeng Talat Noi, Khet Samphanthawong, Krung Thep Maha Nakhon 10100
住所(タイ語) 661 ถนน เจริญกรุง แขวง ตลาดน้อย เขต สัมพันธวงศ์ กรุงเทพมหานคร 10100
電話番号 089 002 2700
営業時間 8:00~17:00